春の台湾日記

私と台湾

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)3日目 奮起湖

この日は、阿里山林業鉄道で奮起湖まで行き、そこからバスに乗り換えて阿里山に行く予定です。事前にホームページで切符を予約していたので、嘉義駅にある専用の窓口で切符を引き換えて、9:00嘉義発、11:30奮起湖着の便で向かいました。

嘉義駅 ここからまず奮起湖へ向かいます

阿里山林業鉄路は、台湾総督府が木材運搬の利便性を向上させるために、阿里山森林の開発を計画し、1912年に嘉義駅から二萬平駅まで66.6kmが開通しました。その後、森林開発が発展するに伴って阿里山まで延長し、支線の数も増えていきました。一部の支線は廃止されましたが、本線と主要な支線は現在も使用されており、嘉義駅から阿里山駅までの全長は71.4kmに達します。

初期は木材の運搬がメインでしたが、今では山岳観光鉄道列車として有名です。

切符を係員に見せて改札の中に入り、右手に進むと阿里山森林鉄路の列車の乗り場があります

嘉義駅に列車が入ってくる様子

列車の走行速度はかなりゆっくりです。そのおかげで、車窓の景色を存分に楽しむことができます。 この鉄道は、ループを何度も繰り返すことによってどんどん山を登っていきます。しかし、後背地の面積が狭い所ではこのような方法で線路を敷くことができません。そこで、勾配を抑えるために線路をジグザグに敷き、進行方向を変えながら山を登っていくのです。その他、レールの角度を小さくするために山や谷の間を蛇行してレールを敷くので、中には180度のカーブも見られます。

阿里山森林鉄路は、海抜30mの嘉義市から海抜2216mの阿里山まで伸びているので、熱帯、亜熱帯、温帯の3つの景色を楽しむことができます。

風景に気を取られて、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいましたが、とても特別な体験でした。

2時間半の列車での旅を終え、奮起湖駅に到着する頃には、お腹がペコペコでした。 奮起湖では"奮起湖弁当"が有名ですが、この弁当の起源は、列車の到着が正午近くで、食事が必要だったことにあるそうです。

木造の駅舎

今回は奮起湖大飯店で昼食をとる事にしました。奮起湖駅を出て階段を下ると、坂の下にセブンイレブンが見え、そのセブンイレブン横の入り口から奮起湖大飯店に入ると、すぐに弁当の注文カウンターがあります。ここで2種類から(160元と180元)選んで注文すると、すぐにアルミの弁当を渡されるので、奥のテーブルで早速頂くことにしました。

今まで食べた弁当の中で圧倒的に高価なだけあって、ボリュームがあり、とても美味しかったです。私が今回頂いたのは160元の方だったのですが、もう一方もとても気になります。

奮起湖大飯店

160元の奮起湖弁当 お弁当箱は持ち帰り不可です

奮起湖老街は台湾でも最も古い老街

春節休暇中ということもあり、多くの人で賑わっていました

阿里山森林鉄路は静岡県大井川鐵道富山県黒部峡谷鉄道と姉妹鉄道協定を締結しています

ここ奮起湖から阿里山へ向かうバスの乗り場は2つあり、平日は上記写真の蒸気機関車が展示してある車庫を抜けて坂の上のバス停、休日はしばらく坂を下った駐車場となっています。 この日は水曜日ですが、春節休暇中で、どちらのバス停にバスが来るのか分からなかったので、迷いながら平日のバス停にいると、同じように他の観光客もバス停を探していました。その中の中国語と英語が分かる方が地元の方に尋ねてくださって、無事に12:50奮起湖発のバスに乗ることができました。 この日は、休日のバス停(坂をしばらく下った駐車場、バス停の立て札はありません)からバスが出ました。 平日のバス停にはバスの立て札があり、屋根付きのベンチもあってとても分かりやすいため、ここで待ち続けてバスに乗れない所でした…本当にありがたかったです。こうして、阿里山へと向かいました。