春の台湾日記

私と台湾

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)4日目 高雄(高雄駅 / 六合夜市)

11:50嘉義発、14:12高雄着で出発しました。高雄に到着し、まずホステル(Pineapple Backpackers Hostel)にチェックインしました。

高雄駅 人は1人も写っていません

高雄駅 特徴的な屋根です

日本統治時代末期の1940年に建てられた旧駅舎

ホステルで洗濯や荷物の整理等をしていると、あっという間に夜になってしまいました。そこで、まず、高雄の夜市の六合夜市に向かいました。人が多く、賑やかでしたが、道が広いので屋台が見やすく、移動もしやすかったです。

六合夜市といえば、コワモテ風のご主人がやっていらっしゃる炒飯を食べたかったのですが、この日は嘉義で朝から鶏肉飯を3杯も食べていたので、お米系はもう入らず…

代わりに大好きな臭豆腐、それも、臭薯條を食べました。これは、細長く切った臭豆腐に、色々なフレーバーをかけて頂く屋台料理で、今回はチリソースを食べました。すごく美味しくて、大好きになってしまいました! 病みつきな臭薯條 フレンチフライよりも好きです

六合夜市最寄りの美麗島駅 とても綺麗です

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)4日目 嘉義(阿宏師火雞肉飯)

嘉義公園を散策し、また少しお腹に入りそうな具合だったので、嘉義を発つ前に阿宏師火雞肉飯で昼食を取ることに。

火雞肉飯(左)火雞片飯(右)虱目魚湯(上)

皮蛋豆腐(ピータン豆腐)

このお店も絶品の火雞肉飯と火雞片飯でした。大好物の虱目魚を食べ、ずっと食べてみたかった皮蛋豆腐に初挑戦!豆腐とピータンを細かくして混ぜていただきます。これが期待通りとても美味しく、ハマってしまいました。

嘉義はこれまで訪れた町の中で特に食の好みが合う町でした。これまでも雞肉飯は大好きでしたが、嘉義の雞肉飯を食べると、これまで食べていた雞肉飯はなんだったんだろう…と思うほど全くの別物に感じました。毎日食べたい味でした。

嘉義

嘉義が大好きになりました!また必ず来ます!

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)4日目 嘉義(嘉義公園)

朝から杏仁茶と油條、火鶏肉片飯を食べ、お腹がいっぱいなので、お散歩がてら嘉義公園にいきました。嘉義公園はとても広く、268000平方メートルの広さを誇ります。

嘉義といえば、日本人、漢人、原住民がメンバーであった、"嘉義農林学校野球部"が、日本人のみの"台北商業"に勝ち、甲子園に遠征して準優勝した出来事が有名です。 この嘉義公園には隣接して野球場があります。ここはかつて"嘉義農林学校野球部"が練習に励んだ場所であり、台湾野球発祥の地とされています。 この物語は映画『KANO』に描かれており、この映画のエキストラは嘉義の方々です。

春節仕様のモニュメント(HAPPY NEW YEAR)

穏やかな公園 地元の方が体操をしたり、散歩をしたり

公園内にある史跡資料館は、台湾のアーティストの絵や陶器、CD等が展示、販売されていました。また、ここで特筆すべきは、日本統治時代に作られたのであろう、日本語の阿里山森林鉄路の紹介、木材伐採から運搬、加工の紹介ビデオが流されていたことです。当時の映像はとても興味深く、長時間見入っていました。

この建物は日本統治時期にあった嘉義神社に付属していた斎館と社務所で、1943年に建設され、現在では嘉義市史跡資料館は市指定古跡となっています。建物は書院造で、天井板、障子、縁側があり、屋根は入母屋造です。

史跡資料館 中にはおしゃれなカフェもありました

射日塔の内部には原住民の射日神話のブロンズ像があります。上を見上げると巨大な美しい洋紫荊(バウヒニア・ブラケアナ)と言う嘉義市の市花があしらわれており、最上階からは嘉義の町と山々を見渡すことができます。

エントランスには台湾の守護神である雲豹(ウンピョウ)のブロンズ像が置かれており、タワー1階にある「忠烈祠」には白い大理石の烈士の位牌が眠っています。ここには人々が参拝に訪れます。二階から上は射日塔となっており、旧忠烈祠に対する人々の従来のイメージを変えるため,建築の内外には多くの文化・芸術が取り入れられています。

外部のデザインは阿里山神木をイメージしたものです。最上階にはカフェと展望台となっており、ゆっくりと過ごせるのですが、私が行った日には休みで、中には入れませんでした…

次回は必ず展望台から嘉義を一望したいです。 射日塔

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)4日目 嘉義(劉里長雞肉飯)

名店、劉里長雞肉飯へ。嘉義到着初日には閉まっていたので、リベンジです。雞肉飯といえばここ!と言うほどの有名店で55元の火鶏肉片飯を食べました。 ジューシーでプリプリのモモ肉としっかりとした味付けで、評判通りの美味しさでした。

火鶏肉片飯 写真を見ていると食べたくて仕方なくなります

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)4日目 嘉義(碳焼杏仁茶)

台湾は夜市で賑わう夜も良いのですが、私はそれよりもさらに、活気溢れてパワーがみなぎる台湾の朝、澄んだ空が気持ち良い静かな台湾の朝、どちらも大好きです。

台湾に来るようになってから大好きになった杏仁茶の名店が嘉義にあると言うことで楽しみにしていたのですが、どうやらそのお店は店舗がなく、杏仁茶が入ったボトルとお店のご主人の周りにプラスチックの椅子が並べられ、なんと日本統治時代から地元の人たちに杏仁茶を振舞っているそうです。そんなローカル感満載の所に観光客が入っていけるのだろうか…でも、どうしても卵黄入りの絶品杏仁茶を飲みたい!と言うことで、勇気を出して行ってきました。

杏仁茶に卵黄を加え、それを油條と一緒に頂けて45元。お店の女性の方が、45元だよと、日本語で教えてくださったので、観光客も多々来るのだと思います。

熱いくらいの杏仁茶、これが本当に本当に美味しくて、来て良かったと心から思いました。これを飲めたと言うことだけをとっても、嘉義に来た価値があったなと率直に思いました。

熱々の杏仁茶(加蛋)に油條を浸して至福の朝食

朝の嘉義の風景 こんな台湾の町を朝にぶらぶらと歩いている時にとても幸せを感じます

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)3日目 嘉義(東門鶏肉飯)

17:10阿里山発、19:40嘉義駅着のバスで嘉義に戻りました。

たくさん歩いてクタクタなので、行列に並ぶのは嫌だけど、美味しいものをお腹いっぱい食べたい!と言うことで、東門鶏肉飯へ。

雞片飯(左)雞肉飯(右)

空芯菜(左)猪血湯(右)

ここの料理がとにかく絶品でした。今回の台湾旅行で最も好きなお店となりました。

料理がとても丁寧に作られていて、どの品も本当に美味しかったです。ここの雞片飯と雞肉飯を知ってしまったら、今まで好きだった雞肉飯はなんだったんだろう…と思うくらいでした。毎日食べたい!毎日来たい!大満足でした。

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)3日目 阿里山(阿里山森林遊楽区)

奮起湖発、阿里山行きのバスで、どんどん、どんどん山を登っていきます。嘉義駅から奮起湖駅までで相当山を登ってきていたと思っていたので、さらにここまで登るとは思っておらず、驚きました。窓から見る景色で、自分があまりにも高い所にいる事に気が付き、こんな所に来て良いのだろうか…と空恐ろしくなってしまうほどでした。あまりにも、自分が普段暮らしている場所とは別世界でした。

自分がここにいることが不思議に思えてくる景色でした

奮起湖から1時間ほどで阿里山国家森林遊樂区に到着しました。ここでは入園料が300元かかりますが、バス利用者は下車時に割引チケットを渡されるので、それを利用すると半額になります。券売機の近くに係りの方がいらっしゃるので、その方にチケット購入をガイドして頂きました。

阿里山国家森林遊樂区の入り口

ここから、阿里山散策を始めます。私はてっきり"阿里山"という山があるのかと勘違いしていましたが、阿里山という山があるわけではないのですね。阿里山というのは18の高山が連なってできているそうです。阿里山は玉山山脈の支脈に属し、同富渓を挟んで玉山の主峰を望むことができます。

阿里山郷には昔から台湾原住民ツォウ族(鄒族)が暮らしています。鄒族の言い伝えによると、阿巴里という頭目を鄒族の人々は深く愛していたことから、狩りをする場所を阿里山と呼んだということです。

阿里山の中にある阿里山森林遊楽区は標高2,216m、四方を高山に囲まれています。最も有名なものは日の出、雲海、夕焼け、森林、高山鉄道の「五奇」で、有名な観光スポットとなっています。

今回の旅ではこの後も原住民にまつわる土地に行ったり、原住民についての資料を見たりしたことで、今後さらに理解を深めていきたいと強く思いました。

バスから見たあまりの標高の高さに、どんな秘境の地に来てしまったのだ、と、ビビっていた私ですが、阿里山国家森林遊樂区は歩道や階段、トイレなどがきちんと整備されており、何の不安もなく散策を楽しむことができました。

阿里山中で最も高い位置にある阿里山賓館

疲れも吹き飛ぶような清々しい空気と風景です  

そして、来たのは受鎮宮。受鎮宮は阿里山地区で最大規模の寺廟で、玄天上帝、福德正神、註生娘娘が奉られています。

旧暦三月三日は、正逢玄天上帝誕生の一週間前で、かつ、阿里山カレハモンシロチョウの繁殖期でもあるそうです。 カレハモンシロチョウは繁殖期の頃、線香の香りと光に集まり、寺廟の中に留まるのですが、その1週間後である玄天上帝の生誕日の頃にはだんだんとこの場所を離れていきます。 地元の方々はこのカレハモンシロチョウを「神の蝶」と呼び、毎年「神の蝶」は、この時期に玄天上帝に捧げる舞いをしているのだと信じているそうです。

受鎮宮

昔の木の運搬方法の展示

ここから階段が何百段と続きます ここが一番キツかったです

奇妙な形の木が多くあります

長い階段を昇ると、姉妹潭に辿り着きます。ここに来るのはは、阿里山に来たかった理由の大きな一つでした。

姉潭は長方形、妹潭は丸形で姉潭の三分の一の大きさです。台湾では近年干ばつが続いており、姉妹潭は今から18年前に水が底をついてしまいまったこともあります。水が豊富な時期であればより綺麗な景色が楽しめます。

言い伝えでは、同じ男を愛してしまった姉妹が、お互いを傷つけたくないあまり、二人ともこの湖に飛び込み死んでしまったことから姉妹潭という名がつけられたと言うことです。後に姉潭に、大きなヒノキの根を利用した土台がつくられ、その上に二つの休憩所ができました。木の橋によって姉潭と妹潭はつながっており、全長180メートルの歩道で湖を一回りできるようになっています。

湖面は静かで、ベンチに座ってじっと眺めていると、あっという間に時間が過ぎてしまいました。本当に綺麗で、穏やかな時間が過ごせました。

姉潭

"三兄弟" 姉潭のほとりに、切り株から生えてきたそっくりなヒノキの木が3本並んでまっすぐ生えています 

"四姉妹" ヒノキの切り株に種子が定着し、切り株からの栄養によって成長した

次に、しばらく歩いて沼平駅に到着しました。

沼平駅 祝山に続く歩道はここから始まります

その後、ぐるっと一周周り、再び阿里山賓館を通り過ぎて三代木を見にいきました。

これは奇妙な木が多くあるあこの森の中でも群を抜いて変わった木でした。 まず初めのタイワンベニヒノキが成長し、1500年経った後に枯れ、幹が横倒しになりました。 さらにここから250年が経過し、横倒しになった幹の表層がコケで覆われたことによる保湿効果と、十分な日光によって第二代目の芽が出たのです。 第二代目の苗は枯れた木から養分を得ることで成長を続け、300年後にはこの第二代目の木も長い年月をかけて枯れ始めます。枯れた木の根にはだんだんと空洞ができ、そこからさらに新しい芽が出てきたそうです。そして今見られるのが第三代目の木です。 このように三世代の木が同時に存在するのは非常に珍しく、この複数の木が絡み合って、見ようによってはハート形にも見えることから、台湾ではカップルの写真スポットとなっているそうです。確かに、私の行った日にも複数のカップルが三代木の前で写真撮影をしていました。 この木の形状はとても面白く、大変見がいがありました。

三代木を左手に見ながら進み階段を昇ると香林国小があります

しばらく道なりに進むと、阿里山博物館に到着

2019年に主要な建造物がほぼ全焼してしまった首里城にも使われていたタイワンヒノキで建てられた阿里山博物館には、大きなヒノキの横断面や、木が伐採されてからどのように運ばれて加工されていくのかといった模型、日本統治時代の地図などが展示されていました。

この先にも行ってみたかったのですが、時間の都合でここで引き返しました。阿里山は時期によって違う表情が見られる場所なので、必ずまた来たいと思える素晴らしい場所でした。

何も考えられなくなるほど神秘的で恐ろしいほどの景色でした

阿里山バスターミナル