春の台湾日記

私と台湾

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)6日目 縦谷花蓮線(光復駅 / 凰林駅 )

次に、12:23林田山林業文化園區発のバスで客家の街、鳳林駅に行くはずだったのですが、バスの時間がずれていて、間違えて反対方向のバスに乗ってしまいました…

そこで、とりあえず、次の停留所である光復駅で降りました。私は台湾の小さな町が好きなので、この辺り一帯をぶらぶら散歩するのもとても楽しく、乗り間違えてしまったけれど、良い時間を過ごすことができました。

光復駅 日本統治時代からある駅で、どの列車も停車する大きな駅です

光復駅のバスの停留所から見える景色

13:13光復駅発、13:35鳳林駅着のバスで次の目的地へ。ここ鳳林鎮は、昔から原住民のタイヤル族アミ族が住んでおり、清朝末期には客家人が入植してきました。現在は客家人が6割を占め、東部で客家人口が最も多い、客家の街となっており、台湾の客家文化の重点発展区にもなっています。

鳳林公園内の客家文物館には、実際の生活に使われていた道具、衣服などが展示されており、客家人の暮らしや歴史、文化を知ることができます。とても興味深く、客家についての知識をもっと得たいと思いました。

鳳林公園 奥には客家文物館が見える

鳳林公園

まだ昼食を食べていなかったので、客家文物館内にあったフリーペーパーで紹介されていたお店に向かいました。見たことのないくらいニラがたっぷりと乗った臭豆腐です。とっても美味しくて、一皿をすぐに平らげてしまいました。バスの時間が迫っていなかったらもう一皿頼んでいたと思います。とても美味しかったです!

鳳林韭菜臭豆腐

韭菜臭豆腐

凰林駅

駅の柱には客家花布

花柄がとても綺麗です

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)6日目 縦谷花蓮線(林田山林業文化園區)

林田山林業文化園區のバス停は施設から少し離れており、どちらに進んで良いか迷っていた所、バスの運転手さんがクラクションで気付かせて場所を教えてくださり、異国の地での人の優しさが心に沁みました。

ここ、林田山林業文化園區は台湾初期林業の文化と歴史を保存する場所であり、日本統治時代には"森坂"と呼ばれていました。その後、日本統治が終わると、"森栄(シェンロン)"と名前が変えられましたが、今でも地元住民の方々は"摩里沙卡(モリサカ)"と発音は日本統治時代のままで呼んでいるそうです。

ここでは日本統治時代に資源開発が盛んに行われ、多くの労働者と管理者が暮らしていたため、林業生産によって集落と商業が繁栄しました。

1950年代以降は林業が成長期へと突入し、全盛期には1000人を超える人々が暮らし、附属幼稚園や小学校、市場などもあり、小さな都会とも言えるほどの繁栄を見せていたそうです。

林田山林場は1988年に休業後、多くの住民は転居し、今は定年退職者世帯が数軒残っているだけとなっていますが、それでも数十年前の林業集落の姿をよく保存しています。

現在、林田山林業文化園區は各種施設を改修し、木彫展を開いたり、画集やハンドブックの出版によって、年間数十万人が来園する観光拠点となっています。

実際、私が訪れた時にも家族連れをはじめとする多くの観光客が訪れていました。

山に囲まれた穏やかな所です

広大な林田山林業文化園區 様々な施設があります

医者、歯医者、米屋の詳細な展示もありました

日本式の住宅

中山堂 かつては卒業式や演劇が行われ、1960年代には映写機を2台購入、週に2、3本の映画を無料で上映しており、林場職員の心の拠り所だった

木材、物資運搬のためのレール

林田山林業文化園區は山林に隣接しており、動植物や昆虫の種類が多く、散策が楽しい所です。また、2011年には森坂遊歩道が完成し、全長709mの森林浴を楽しむことができます。また、展望台からは林田山林業文化園區を見渡せ、萬里渓を眺めることができます。時間の都合上、萬里渓はちらっと見ることしかできませんでしたが、とても良い景色でした。

日本との関わりが深い林田山林業文化園區。林業が盛んだった頃に想いを馳せながら、自然豊かな園内を散策するのは、私にとってとても大切な時間となりました。

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)6日目 縦谷花蓮線(花蓮観光糖廠)

もともと、私が今回の訪台を決めた時には、花蓮の太魯閣に行くことが一番の目的でした。しかし、太魯閣について調べているうちに、日常的に落石が起こる場所であることを知り、もう少し安全性について自分自身で検討出来てから行くべきだと思い、今回は見送ることにしました。花蓮に行くまでは、花蓮といえば太魯閣といった程度の認識しかなかったため正直他に行くべき所が分からず、現地に来てから決めようと考えていました。今回、実際に花蓮に来てみて、太魯閣の他に行くべき所が多くあり、今回だけではとても回りきれないということがよく分かりました。そして、また近いうちに来たい場所の一つになりました。

今日は訪台の度にお世話になっている観光バスの台湾好行の、"縦谷花蓮線"で名所を回ることに決めました。

縦谷花蓮線の花蓮駅のバス停は、旅遊服務中心を背にして右手にしばらく進むとあります。

バス内で1DAYチケットを購入しました

8:40花蓮駅発、10:16花蓮觀光糖廠着で向かいました。速度も終始ゆっくり(60km/hほど)で、安全運転だったので、安心して過ごせました。

1913年に花蓮県壽豊郷において花蓮港製糖所が設立され、さらに1921年には光復郷に上大和工場が設立され、花蓮の製糖の生産量は大幅に増加しました。ところが、これらの製糖工場は第二次世界大戦末期にアメリカ軍の爆撃に遭い、破壊されてしまいます。戦後、壽豊工場は取り壊されましたが、上大和工場は修復工事が行われました。ここが花蓮観光糖廠です。

花蓮観光糖廠は数十年間の拡張と整備によって、生産量が大幅に向上しました。花蓮観光糖廠の製糖原料のため、北は新城郷から南は富里郷まで広大なサトウキビ畑が広がるようになりました。

また、ここには日本統治時代の家屋が並んでいます。これらは当時の工員たちの住居で、今も良い状態で保存されています。

2002年、国際的な砂糖価格の長期下落とWTOへの加盟によって、製糖の80年におよぶ歴史が終わりを告げることとなりました。その後、この場は観光名所として発展していきました。

今ではここでしか食べられないアイスクリームが有名で、夏場には大行列を作ることもあるそうです。

私が行った1月末にも、アイスクリームを求めて列ができていました。

とてもたくさんの種類があり、迷いましたが、人気商品の11番を注文しました

あずきミルクアイス 甘さがちょうどよく、舌触りが滑らかでとても美味しかったです

10:59花蓮觀光糖廠発、11:13林田山林業文化園區着のバスで次の目的地に向かいました。

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)5日目 花蓮

高雄から花蓮までは自強号で5時間半ほどの長旅です。10:36高雄発、15:53花蓮着の自強号で向かいました。車窓の景色は見ていて全く飽きないので、あっという間の5時間半でした。

花蓮

屋根が特徴的な花蓮

とても立派な花蓮の旅遊服務中心

ホステル(Just Walk Backpacker Hostel)にチェックイン後、鵝肉先生(中山店)へ向かい、ガチョウの腿肉を150元分、湯油麺、空芯菜、蜆仔を食べました。

鵝肉後段(150元)パクチー入りのソースも美味しかったです

湯油麺、空芯菜、蜆仔

続いて、隠れ家的なスイーツ店、歪歪歪甜點に行く途中、賑やかなお祭りのような会場に出くわしました。事前に場所を確認していなかったので、後で気が付いたのですが、ここが東大門夜市でした。

東大門夜市

まずは歪歪歪甜點へ。苺ソースと、ライムソースのスイーツを外帯して、東大門夜市に向かいました。

東大門夜市は2015年にオープンした新しい夜市で、それまでは花蓮といえば自強夜市だったそうです。現在は自強夜市にかつてあった多くの店がここ東大門夜市に出店しているということです。

この夜市では、原住民が多く暮らす花蓮らしく、原住民料理のエリアがあります。人気店は大行列でした。しかし、どのエリアも道幅が広いので、人が多くてもスムーズに移動できます。

原住民の料理が楽しめる

福町夜市

臭薯條のハニーマスタード 臭薯條、日本に定着して欲しい

歪歪歪甜點の可愛らしいスイーツ

リスのモニュメント 巨大です

東大門夜市は今まで行った夜市の中で、最もお祭り感が強く、華やかで巨大な夜市だという印象を受けました。食べてみたいものがたくさんありましたが、お腹の都合と、行列に並ぶ元気が無く、泣く泣く諦めてしまいました。今度はぜひ大人数で来て、ゆっくりと楽しみたい夜市です。

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)5日目 高雄(興隆居)

高雄で迎える初めての朝は、興隆居で湯包を食べるぞ!と決めていたので、散歩がてら徒歩で朝食を求めて向かいました。

高雄の朝の景色 朝の台湾の散歩がとても楽しくて幸せなひと時

興隆居

お店に着くと、店前に大行列ができていました。しかし、多くの人が外帯で、注文も素早いので、長時間待つことはありません。

鹹豆漿、湯包、火腿蛋、昼ご飯用に生野菜入りの焼餅

湯包と、温かく良い塩気の鹹豆漿が合わされば、完璧な朝食の完成です。鹹豆漿、本当に美味しくて大好きです。毎朝食べたい!

今回はこれにて高雄を発ちましたが、次の訪台では、再び高雄に来て、客家の街である美濃、バナナの街である旗山に行きたいと考えています。とても楽しみです。

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)4日目 高雄(瑞豐夜市)

高雄に到着して、まだ臭薯條とかき氷しか食べておらず、お腹が空き始めたので、高雄のローカル夜市である瑞豐夜市に出かけました。ここは広い道路の六合夜市とは対照的に、狭い通路にぎゅうぎゅうに屋台が並んでいる、台湾の夜市らしい夜市だという印象を受けました。21時を過ぎているにも関わらず、多くの人が屋台グルメを楽しんでいました。

食べ物の他にゲームエリア、雑貨と服のエリアもあり、夜市全体の広さはそんなに広くはないのですが、ぎゅうぎゅうに色々なお店が集まっていて、とても楽しかったです。

曾氏福建炒麵で、福建炒麵を食べました。(この日は100元でした)初めて食べましたが、いつも食べる焼きそばよりも麺が細く、食感も良くてとても美味しかったです。シーフードもたっぷりで旨味が詰まっていました。

瑞豐夜市の屋台 様々な屋台がぎっしりと立ち並んでいます

曾氏福建炒麵にて福建炒麵

5回目の訪台(台北〜台中〜嘉義〜高雄〜花蓮〜台北)4日目 高雄(西子湾)

当初は、夕暮れの頃に西子湾へ行ってフェリーに乗り、夕日を眺める予定でしたが、実際はもうすでに時刻は19時過ぎ。風も強く、体感温度は日本の冬と変わりません。

それなのにどうしても、西子湾にある、選択肢が山のようにあるかき氷を食べたくなってしまいました。そもそも、8月の、溶けそうなほど暑く、少し動くだけでも汗が止まらなくなるような時期に台湾に来た時でさえかき氷を食べなかったのに、なぜか極寒のこの時が台湾でのかき氷デビューとなりました。

高雄MRT 美麗島駅でオレンジラインに乗り換えて西子湾へ

寒風吹き荒ぶ中、一人で大きめのバナナチョコレート氷

西子湾は高雄市の西側、壽山西南の麓にあり、夕日が美しく、また、天然の礁石も有名です。ここからフェリーで旗津へ渡ることができます。

フェリーは徒歩で乗る人とバイクのまま乗る人、そして、観光客と旗津に住んでいる人で入り口が異なり、ICカードで乗車すると割引が受けられます。 フェリーの1階部分にはバイクのまま乗る人達、2階部分には徒歩で乗る人達が座る場所があります。私は景色を見るためにしばらくデッキに出ていましたが、あまりに寒くて途中で中に入りました。

20時ごろだったので、真っ暗です

フェリーで10分ほどで旗津島に着きました

旗津島に到着した時にはもう店はほとんど閉まっていました。今度はもっと早くに来て、食べ歩きと夕日を楽しもうと思います!